複数オブジェクトの集計を行うには複合項目を使用します。複合項目は複数のオブジェクトの項目を同一の項目として扱うための設定です。

複数オブジェクトにまたがって同一の項目として集計を行う場合は基本的にはすべての項目を複合項目として設定します。ただし、「関連オブジェクトを使用する場合のメインオブジェクトの項目」は複合項目として設定しなくても複合項目と同じ扱いをするため不要です。
複合項目を使用するには以下の設定を行います。
複合項目に使用できるデータ型は以下の通りです。
| データ型 | 使用 |
|---|---|
| チェックボックス | - |
| 通貨 | ○ |
| 日付 | ○ |
| 日付/時間 | ○ |
| メール | ○ |
| 外部参照関係 | - |
| 地理位置情報 | ○ |
| 参照関係 | ○ |
| 主従関係 | ○ |
| 数値 | ○ |
| パーセント | ○ |
| 電話 | ○ |
| 選択リスト | ○ |
| 選択リスト (複数選択) | - |
| テキスト | ○ |
| テキスト (暗号化) | - |
| テキストエリア | ○ |
| ロングテキストエリア | - |
| リッチテキストエリア | - |
| 時間 | - |
| URL | ○ |
| 自動採番 | ○ |
複合項目には異なるデータ型を指定することができますが、その注意事項は以下の通りです。
複合項目に異なるデータ型を指定した場合の注意事項:
関連オブジェクトを使用する場合のメインオブジェクトの項目を「行」と「列」に設定する場合、複合項目として設定しなくても複合項目と同じ扱いをします。
複合項目として設定しなくてよいのは集計のキーとして使用する「行」と「列」のみで、「値」として集計する場合は複合項目として設定する必要があります。
Salesforceのリレーションの仕様上、関連オブジェクトはメインオブジェクトの項目をたどれるため、同じ項目を関連オブジェクトからもメインオブジェクトからも扱うことができます。例えば、下記画像の例の場合、納入商品オブジェクトは取引先オブジェクトの関連オブジェクトです。取引先オブジェクトの項目である取引先名は、納入商品からもたどることができ、以下のような関係が成り立ちます。
取引先.取引先名 = 納入商品.取引先.取引先名
このような場合は、取引先名を複合項目として納入商品オブジェクトと予算オブジェクトから設定する必要はなく、取引先オブジェクトの取引先名を設定することで複合項目と同じ扱いになります。

