ここではLightning Experience(LEX)に組み込む方法を紹介します。関連リストを置き換えるで紹介した方法でもLightning Experience(LEX)に組み込むことはできますが、Lightningアプリケーションビルダーを使用することで、より柔軟にLightning Experienceに組み込むことができます。
Lightning ExperienceにRaySheetを組み込む手順は以下になります。
取引先ページに商談一覧のRaySheetを表示する方法を例として以下に説明します。
「取引先責任者」などの他の標準オブジェクトやユーザー固有のカスタムオブジェクトなどもすべて同じ手順でLightningアプリケーションビルダーを使用してRaySheetを組み込むことができます。
ユーザーが取引先ページを開いたときに、関連する商談の一覧をRaySheetで表示するためのビューを作成します。
RaySheetのビューを表示するためのVisualforceページを作成します。
<apex:page standardController="Account" showHeader="true" sidebar="false">
<div style="position: absolute; left:0; top:0; right: 0; bottom: 0">
<gcss:Spreadsheet
ShowTitleBar="false"
ShowToolbar="true"
FolderId="ここにフォルダーIDを記入する"
ViewId="ここにビューIDを記入する"
ParentId="{!account.id}"
ParentField="AccountId"
AllowEdit="true"/>
</div>
</apex:page>
「RaySheetOpportunityList」Visualforceページを作成できたら、「プレビュー」をクリックしてRaySheetのビューがブラウザーの新しいタブに表示されることを確認します。
このVisualforceページはフォルダーモードが前提です。オブジェクトモードの場合は、gcss:Spreadsheetコンポーネントの属性”FolderId”の部分を”Object”に変更してください。
Visualforceページに表示するgcss:Spreadsheet
タグの属性を変更することで、RaySheetのどの機能をユーザーに許可するか指定できます。詳細は「どこでもViewの基本」を参照してください。
前項で作成したVisualforceページは、既定ではシステム管理者のプロファイルを割り当てられたユーザーだけが表示できます。システム管理者以外のプロファイルにも許可するには、Visualforceページのセキュリティを設定します。
RaySheetを表示するには、少なくとも300ピクセルの高さが必要です。推奨される高さは500ピクセル以上です。
任意の取引先ページを開き「商談の編集」タブにRaySheetが組み込まれていることを確認します。
「2.visualforceページを作成する」のVisualforceページを流用する場合の修正箇所を説明します。例として以下のようなカスタムオブジェクトへの流用を想定します。
修正を加える箇所は以下の5つの箇所です。
修正例
<apex:page standardController="ObjA__c" showHeader="true" sidebar="false">
<div style="position: absolute; left:0; top:0; right: 0; bottom: 0">
<gcss:Spreadsheet
ShowTitleBar="false"
ShowToolbar="true"
FolderId="ここにフォルダーIDを記入する"
ViewId="ここにビューIDを記入する"
ParentId="{!ObjA__c.id}"
ParentField="ObjAField__c"
AllowEdit="true"/>
</div>
</apex:page>