集計列を追加する

集計列は、RaySheetの数式列を応用した使い方です。

この機能では、数式のSUMIF関数やAVGIF関数を使って、グループごとの合計値や平均値を計算できます。数式列では、[金額]のように現在の行のセルを指定できます。集計列では#[金額]のように項目名の先頭にシャープ記号（#）を使うことですべての行を指定できます。

集計列の有効化

集計列は数式列の一種であるため、「数式列」を利用可能な組織で使用できます。

集計列の使い方

集計列の使い方を、「商談」の「フェーズ」ごとに「合計金額」を表示する例で説明します。

まず、集計列を使う前提となる集計対象のグループを作ります。フェーズごとに合計金額を表示するため、「フェーズ」をグループ化する必要があります。グループ化の方法は「レコードをグループ化する」を参照してください。

「フェーズ」をグループ化した後、合計金額を表示する数式列の追加ために以下の手順を実行します。

  1. 「基本デザイン」画面の数式列メニュー横のプラスアイコンをクリックする。
  2. 「数式列を追加」画面が表示されるので、「編集」をクリックする。
  3. 「拡張された数式エディター」が表示され、「よく使われる関数」から「SUMIF」を探し、ダブルクリックする。または、「SUMIF()」と入力する。
  4. SUMIF関数の書式を確認する。１番目の引数は検索範囲、2番目の引数は検索条件、3番目の引数は合計範囲となる。参考：ExcelのSUMIF関数
  5. 検索範囲を指定するため、「全ての行」をクリックし、「#フェーズ」をダブルクリックして「数式」欄に入力する。その後、カンマ（,）を入力する。または、「SUMIF(#[フェーズ],)」と入力する。
  6. 検索条件を指定するため、「現在の行」をクリックし、「フェーズ」をダブルクリックして「数式」欄に入力する。その後、カンマ（,）を入力する。または、「SUMIF(#[フェーズ],[フェーズ])」と入力する。
  7. 合計範囲を指定するため、「すべての行」をクリックし、「金額」をダブルクリックして「数式」欄に入力する。または、「SUMIF(#[フェーズ],[フェーズ],#[金額])」と入力する。
  8. 数式列のラベルを指定する。ここでは「フェーズごとの合計金額」とする。
  9. 「OK」ボタンをクリックすると、次の結果になることを確認する。フェーズごとの合計が表示されるが、セルごとに同じ合計値が並んでいることがわかる。
  10. 「フェーズ」ごとの合計金額のセルを結合するために、「フェーズごとの合計金額」列の見出しで右クリックし、「列の設定」をクリックする。
  11. 「列の動作」の「自動的にセルを結合」をオンにする。
  12. 「列の設定」画面を閉じ、次の結果になることを確認する。

集計列の関数

集計列では、以下の関数を使用できます。

  • AVG、現在のページの指定した項目の平均を計算します。
  • AVGIF、条件に基づいて現在のページの指定した項目の平均を計算します。
  • COUNTIF、条件に基づいて現在のページの指定した項目のデータの数を計算します。
  • SUM、現在のページの指定した項目の合計を計算します。
  • SUMIF、条件に基づいて現在のページの指定した項目の合計を計算します。
  • SUMIFS、複数の条件に基づいて現在のページの指定した項目の合計を計算します。

集計列と集計行の違い

「集計行」はすべてのページのレコードを集計し、集計列は現在のページのレコードを集計します。「すべてのページの合計金額」を集計したい場合は集計行の利用が適していますが、次の場合は集計列の利用が適しています。

  • 「商談の取引先ごとの合計金額」のような小計をする場合
  • 集計行の対象とならない「数式列」の結果を集計する場合
  • 集計行の対象とならない「ワーク列」の結果を集計する場合

「自動的にセルを結合」と「グループ化」

「自動的にセルを結合」は単純に上下に並ぶ同じ値のセルを結合します。ただし、「グループ化」を行っている場合は、グループをまたがって結合を行いません。

グループ化を行っている場合は同じ値でも結合されない：

グループ化を行っていない場合は同じ値を結合する：

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