RayPenと日本コンピュータ・ダイナミクス株式会社のSmart Report Meisterを使用して、Salesforce上で帳票への手書き画像印刷を実現できます。RayPenにはSmart Report Meisterのライセンスは含まれません。
連携を試すためには、SalesforceおよびRayPen、RayPenのサンプルとSmart Report Meisterの環境を準備します。ライセンスがまだない場合、トライアル版を使用できます。
ここでは、RayPenサンプルパッケージで提供している「手術同意書」(Surgery Agreement)を使用して手書きした画像を帳票上にレイアウトしPDF出力するというシナリオを実現します。手書きされた結果を画像として添付ファイルに格納する処理をRayPenが担当します。帳票上のレイアウトとPDFへの出力はSmart Report Meisterが担当します。この2つのパッケージを連携させることで目的を実現します。
RayPenのサンプルに含まれているカスタムオブジェクト「SurgeryAgreement」のカスタムオブジェクトタブを作成します。
指定する値
次にRayPenのサンプルに含まれているVisualforceページ「Surgery_Agreement」のVisualforceタブを作成します。
指定する値
上記の手順で作成した「Surgery_Agreement」のVisualforceタブから「手術同意書」のページを開き、「署名する」のエリアをクリックします。手書き画面が表示されるので手書きをしてOKボタンを押します。
「SurgeryAgreement」のカスタムオブジェクトタブで画面を開くと、手書きの結果が格納されたことを確認できます。
Smart Report Meisterで帳票を作成します。今回は手書き画像を表示する簡単なレイアウトの帳票を作成します。
Smart Report Meisterの帳票レイアウトに画像を配置すると、セルのサイズに合わせて画像サイズはリサイズされます。このとき、画像のアスペクト比を維持しながら、実際の画像サイズの縦、横の比率が大きい辺をセルのサイズに合わせてリサイズします。 Smart Report Meisterの帳票レイアウトに手書き画像を表示するとき、画像のアスペクト比とは異なる比率で表示したい場合はSignatureオブジェクトのSignature Imageを使用せずに、新しくカスタム項目を作成して使用します。詳細は「Visualforceでの手書き画像の表示サイズを変更する方法」または「Lightning Webコンポーネントでの手書き画像の表示サイズを変更する方法」を参照してください。
以上で、Smart Report Meisterの設定は完了です。
帳票出力を実行するカスタムボタンを作成します。Smart Report Meisterには帳票出力を実行するスクリプトを自動生成する機能があります。
最後に、ページレイアウトに作成したカスタムボタンを追加します。
以上ですべての設定が完了しました。